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2021-05-13

中卒がフリーランスになるまで(2)
何かをやることって、「やる」って決めるだけ。

今デザインや撮影、ヨガやアーユルヴェーダなどでフリーランスとしてお仕事をさせてもらっていますが、元々デザインの学校を出た訳ではないんです。

実は子供の頃から電卓や父のワープロのキーボードを叩いたり、もっと小さい頃はエレベーターのボタンを好きな子供でした。これは今でも好きで、今のキーボードは薄くなって味気ないなぁと思うぐらいです。高さがあってガスンガスン打つような昔のキーボードで何度も自分の名前をエア打ちしていました(笑)

なので何となくパソコンを使う仕事がよくて、それだったらデザインとかできたらかっこいいなぁとざっくり思っていたので、親に「最後の誕生日プレゼントを買ってやる」と言われた時にMacを買ってもらったんです。

そこから遊びで名刺や友人の結婚式の二次会の招待状を作ったりしはじめました。それでできた気になって、ある日バイト募集広告で見たタオルメーカーの企画デザイナー枠に応募します。面接で何となく聞いたことのある色んなソフトを「使えます!!」と大嘘をついてなんと採用されてしまいました。

自分で嘘をついておいて焦った私は、知り合いのデザイン事務所の社長に「PhotoshopやIllustratorどうやって勉強したらいいですか?」と電話したことを覚えてます。

「本屋にあるマニュアルをとりあえず3回読めば何となく使えるよ」と教えてもらい、そこから何日か家にこもって素直にマニュアル本を3回読みました。

確かに何となくは使えることは増えたかもしれない。でもやはりそんなことでサクサク使いこなせるはずもなく、前任の方に「こいつ絶対嘘ついてる」と思われながら引き継ぎました。もう今会ったらごめんなさい。ありがとうございます。って言いたい。

そのころはまだインターネットがADSLとかああいうレベルで、繋ぎっぱなしではないので仕事中分からないことがあればコソッとインターネットに繋いで掲示板とかで聞いたりしながら必死で作業していました。

わからないことが出てきたら「脇汗」→「調べる」or「聞く」の繰り返しをしていたら、大したもんで(自分で言うな)いつの間にかある程度のことはできるようになりました。

とは言え、基礎を学んだ訳ではないので今でも友人のデザイナーのやり方を見て「えっ!!そんな便利な方法あるの?!」と驚くことがあります。で、相手も「こんなことも知らないの(笑)」とびっくりします。

ただ、この経験で学んだことって、何かをするときに一番手取り早いことって、

「やらなきゃいけない状況に自分を放り込む」

って言うことなんだなと思うんですよね。

もちろん個人差はあると思うし、めっちゃ脇汗かくしリスクもあるかもしれない。

でもやっぱり何かをやりたいのであれば、手段をどうこう迷うよりも「やる」って決めるだけなんだと思います。

しなきゃいけないことは自ずと出てきます。

すんごい大きな借金をしないとできないとか、人生とか生死を賭けたものでなければ、私はどんどんやればいいと思ってます。

好きな言葉の一つですが、

「恥をかいて死んだ人はいない」。

っていうか、恥をかくことってマインドの成長しかないです。自分のエゴやプライドや、自分で作り上げたなんちゃってな自分をガッタガタに崩してくれる。

恥、かいてこーーーーー!

当時の無鉄砲な私に「よーやった!」って言ってあげたい。

ま、この後もっと調子に乗って一旦独立して失敗するんですけどね。
思ったよりも私のエゴやプライドはとても高く頑丈に積み上げられたものだったんです。

そんな話はまた今度。

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